見えないところで支える!高速道路工事の実態とは

路面補修や構造物点検の重要性
高速道路は、日々の交通量が多く、常に大きな負荷がかかっています。
そのため、路面や構造物は時間とともに劣化していきます。
ひび割れやわだち掘れなどの路面の損傷は、走行性を悪化させるだけでなく、事故の原因にもなりかねません。
そのため、定期的に行われる「路面補修工事」が欠かせません。
また、橋梁やトンネルといった構造物の点検も重要です。
構造物の損傷や腐食を早期に発見することで、大規模な事故を未然に防ぐことができます。
点検は目視だけでなく、打音検査や高所作業車を使った詳細調査も含まれます。
近年ではドローンや3Dスキャナなどの技術も活用され、点検の効率と精度が大幅に向上しています。
老朽化対策と交通安全のための工事
高速道路の多くは、1960~70年代に建設されたものが多く、現在では築50年以上経過している区間も珍しくありません。
こうした区間では、老朽化による損傷や不具合が発生しやすくなっており、抜本的な補修・更新が求められます。
たとえば、舗装の全面打ち替えや橋梁の補強、排水設備の交換などが行われます。
さらに、交通安全を高めるために、視認性の高い標示や、すべり止め性能の高い舗装材が導入されています。
また、落下物防止のための防護ネット設置や、防音壁の補強といった対策も進められています。
こうした工事を定期的に行うことで、高速道路の機能を維持し、安全で快適な走行環境を提供することができます。